About of 今村版画造形


今村版画造形の成り立ちと活動

 工房開設の契機1991年パリの銅版画工房アトリエコントルポアンへの留学
その最初となる。コントルポアンは一版多色技法の創始者ヘイター氏創設した
アトリエ17から氏の没後、アトリエコントルポアンと改称、チーフアシスタント
をしていたエクトールソニエ氏らが中心となって新たに歩み始めた工房でビュラ
ン技法と一版多色銅版画技法を学ぶ。
 1997年再びアトリエコントルポアンに文化庁の在外研修員として政府留学を期
エクトール氏らとの親交を経て帰国後、新たな工房開設を模索することになる。
しかし中央から遠隔の地でもあり、経済的事情も重なって版画工房開設はしばら
く中断せざるを得ない状況になる。
 その後飯田市郊外、高森町の高台に当時の町長の計らいで現在の場所を得て工
房開設に向かって動き始める。
 土地は得たものの建設費用の捻出に奔走し十分な資金ができないまま基本設計、
基礎工事、棟上げまではなんとかこぎつけることができたが資金不足で工事は中
断。断片的に入る資金で工事は進むが依然として遅々としていた。その為内装工
事の殆どは自身でやらざるを得なかったが、2010年の秋、エクトール氏を招いて
一版多色刷りの実演と個展を開催し待望のプレオープンにこぎつけることができ
た。
 工房開設の構想から20年の歳月が流れてようやく動き始めた工房は「今村版画
造形」の名称とパリの工房コントルポアン「CONTREPOINT」の名称を並記させ
てもらうことをエクトール氏から快諾してもらいスタートを切ることになった。
 翌年2011年の春、東京芸術大学名誉教授で日本版画協会理事長の中林忠良氏の
個展と講演を工房最初の企画としてスタートする。2012年には長年使っていた古
いアトリエを整理、大型プレス機2台も新しい工房に移設し本格的に動き始める。
 工房の活動は版画表現を中心とした企画展、ワークショップ、新たな表現の研
究場所として信州の片田舎から発信して行く事を目的としている。